各DMの特徴
お客様に対して、直接『情報』をお届けするダイレクトメール(DM)は、ターゲットを絞り込んだ訴求ができるため、効果的な広告・販売活動が実現できます。新規顧客開拓をはじめ、顧客維持に有効な営業支援ツールといえるでしょう。
ダイレクトマーケティングツールには、FAXDM、EメールDM、郵送DMといったさまざまな種類があり、その特長や活用方法もそれぞれ異なります。
ここでは、各DMの特長を詳しく説明するとともに、それぞれのツールがどんなビジネスシーンに効果を発揮するかを紹介いたします。
開封率100%のFAXDM
FAXDMの最たる特長は、なんといっても開封された状態で情報が顧客に届くということです。言い換えれば、その内容を実際に見てもらえる率がほぼ100%ということになります。
EメールDMの場合、まず件名で見るか見ないかを判断されてしまうので、必ず内容が顧客に届くとは限りません。
郵送DMにしても、まったく見ないで捨てられてしまうこともあります。
見てもらえる率が高ければ、それだけレスポンス率も高くなるので、FAXDMは費用対効果の高いツールといえるでしょう。
また、企画から配信まで短期間にできることもFAXDMならではの特長です。A4判かB4判1枚の原稿ゆえ、手軽に原稿作成ができることから、スピーディーに対応でき、タイムリーに情報配信できます。しかも原稿作成にいたっては、郵送DMのように大がかりな制作費や印刷費がかからず、送信料のみなのでコストも大幅に抑えられます。
ただし、手軽な原稿1枚ということから、情報量が制限されること、また送信先の用紙を断りなく使用してしまうので、クレームがおきやすいというデメリットもあります。
各種イベントやセミナー、キャンペーン、研修会などの告知、締め切りが近い企画の案内と申し込み受付など。
21世紀型ツールのEメールDM
インターネット社会における新たなダイレクトマーケティングツールのEメールDM。その特長は、大量かつ高速に情報配信できることです。しかも、相手先の事情を考え、送信する時間帯を選ぶ必要がありません。つまり、こちらが送りたい時に送れるのがEメールDMです。また、他のDMに比べて圧倒的にローコストなのも大きな特長です。
1通あたりの配信料が安いだけでなく、原稿作成が容易にでき、しかも修正・変更も簡単にできます。即効性という点でも優れています。
さらに、Webサイトと連携させることで、これまでのダイレクトマーケティングでは考えられなかったような大量の情報提供や、EメールDM自体の詳細な効果測定もできます。
さまざまな可能性を大いに秘めたEメールDMは、使い方次第でいかようにも効果を発揮するツールといえるでしょう。
ただし、開封率(実際に情報内容を見てもらえる率)が低い、メール利用者のみに限られるので、ターゲットに偏りが生じるなどのデメリットもあります。
緊急のセールス案内や短期キャンペーンの連続告知、Webサイトと連携しての新製品告知やキャンペーンの案内など
丁寧なコミュニケーションツールの郵送DM
DMといえば真っ先に思い浮かぶ郵送DM。その特長は、1通あたりの情報量がきわめて多いということです。
FAXDMの場合、モノクロの原稿が1枚だけですが、郵送DMの場合は、カラー原稿も可能で、形態もいろいろ。手紙タイプあり、冊子タイプあり、とさまざまに対応することができます。それにより、驚くほど情報量は変わってくると同時に、受取手がどのように感じるかも変わってきます。
つまり、郵送DMは、アイデア次第で、開封率も保存率もアップするという要素を持っています。また、商品のサンプルなどを同封することも可能なので、レスポンス率を高める工夫が可能です。すなわち、郵送DMは、顧客一人ひとりに丁寧に働きかけ、反響を得るというコミュニケーションツールであるといえましょう。
ただし、企画から発送まで時間がかかる、封入物の制作や発送に多大なコストがかかる、封書の場合は開封率が低いなどのデメリットもあります。
セミナーやパーティーなどの案内状や、情報誌や会報の送付、サンプルを同封しての新製品の案内など